- 発表者:倉田泰正
- 第17号「創作」 『夏の花』
麻布に白亜地 練り込みテンペラ絵具 F15
私は、顔料と練り込みテンペラメディウムで描きました。練り込みテンペラは、卵黄、リンシードオイル、小麦粉糊、膠溶液、氷酢酸で作り、出来たものをメディウムとして用います。
毎日目にする庭の「カンナ」「朝顔」「鬼百合」「ハイビスカス」をモチーフとして、15号 白亜地キャンバスに描きました。デッサン後、バックの色から花へと描き非常に快いテンポで続ける事が出来ました。その大きなポイントは、即乾性なので考えている色をすぐに乗せられ、好きな厚塗りが出来た満足感でした。その達成感が私の性分に合いその後、何作か仕上げることが出来ました。
「夏の花」の仕上がりは、今迄に無い鮮明な色彩とマットな仕上がりを感じましたが、思った以上の先生の御批評をいただき、自分では恥ずかしく何でこんな絵がととまどいを隠せませんでした。
これからもいろいろな事実を実感しながら一歩一歩進んで行きたい気持ちです。