鎌倉の絵画教室で日本画、クロッキー、デッサン、油絵、水彩、混合技法、テンペラ画、素描、黄金背景テンペラ画を学ぶ|早見芸術学園

JR鎌倉駅東口 徒歩1分 神奈川県鎌倉市小町1-2-16

TEL 0800-222-0883

作品一覧

受講生作品

発表者:平田行雄
第34号「創作」 『宴は終わりぬ』”The Feast is over.”

F8 (379x455mm) キャンバスにテンペラ

この作品は、同じF8号の「今宵われら何を供すべきか」と対をなしている。 ワインクーラーのバッカス、料理長のひき蛙、かぼちゃ達が、今宵の宴に供すべきワインの銘柄について真面目に討論をしている、という一幕物のお芝居である。そして、結局彼らは、自分達で全部飲んでしまった、というオチが、この絵なのだ。だから、真剣な議論の場面から一転して、この絵は、宴のあとの乱暴狼藉の場面にした。今回の個展のために、2年間で40作品という小品とはいえ、かなりハイペースの創作活動を続けた。モノたちに触発されて、イメージと物語が次々に浮かびあがり、せき立てられるように作品化した。そして、個展をおえた今、物語世界とは違う方向を模索したくなった。演劇的虚構世界とは正反対の、たとえば、何気ない風景画など。個展を開く意義の一つは、溜まったものを出し切って、次の新しい世界に向かう準備を整えることにあるのかも知れない。今夏89歳になる堀文子画業70年展の新聞評を読んでいたら、作風の「一所不住」という言葉に出会った。創造と破壊を繰り返しつつ、しかも常にまぎれもないピカソだと分かるような「一所不住」は実現不可能な理想であるには違いない。しかし、何人も年々歳々変わっていくのだから、「一所」にしがみつくべきではないのではないか。そのためにも、「多作」と「恥をさらす勇気」が必要で、これこそ個展の効用なのだ。
(指導・十二芳明)

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