鎌倉の絵画教室で日本画、クロッキー、デッサン、油絵、水彩、混合技法、テンペラ画、素描、黄金背景テンペラ画を学ぶ|早見芸術学園

JR鎌倉駅東口 徒歩1分 神奈川県鎌倉市小町1-2-16

TEL 0800-222-0883

作品一覧

受講生作品

発表者:古川忠男
第31号「創作」 『和泉川の四季(秋の和泉川)』

市販カンバス・油彩 M8

この絵は、定年後毎日歩いている散歩道の風景です。いつかこの「和泉川周辺の四季」を絵にしたいなぁー思っていました。夏休みの時、課題の「花」の合間に時々デッサンをしました。川の周辺の木や草花の様子は季節により面白いように変わっていきます。構図は、頭の中にイメージがありましたので意外と簡単に決まりました。下絵はデッサンを元に鉛筆で描きました。はじめ下絵は、同じ場所なので1枚でなんとかならないかと思いましたが、四季により微妙に風景が変わるため、季節ごとに4枚の下絵を描きました。構図の段階で大きさをどうしょうか迷いましたが、川の風景を最大限生かすためには横長のサイズが良いと思いM8に決めました。
制作にあたっては、今までに指導されてきたことを思いだしながら、この絵に生かせるように手順通り進めました。下絵の転写、キャンバスは有色下地(ライトレット+イエロオーカ)とし、明暗による下描き後、奥(遠景)から手前(前景)へと描き進めました。特に空は、この絵を左右する重要な部分なので神経を集中して描きました。空は、季節により雲の形や色が異なるため大変苦労しました。また川辺の芝生も春から夏そして秋ヘと移り変わっていきます。初めは楽しく気持ち良く描けましたが、連作として描き上げていくうちに、それぞれ不足している部分などが気になりはじめ、何回か描き直し、連作の難しさを体験しました。この絵は、長年思い続けていたモチーフだったので、まずは4点連作として描きあげられたことに満足しています。絵を描くことは大変なエネルギーを必要とすることだと改めて実感しました。
これからも「初心を忘れずに」いつまでも楽しく絵を描き続けられるように、仲間と一緒に日々研鑚をつんでいきたいと思っております。
(指導・十二芳明)

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