鎌倉の絵画教室で日本画、クロッキー、デッサン、油絵、水彩、混合技法、テンペラ画、素描、黄金背景テンペラ画を学ぶ|早見芸術学園

JR鎌倉駅東口 徒歩1分 神奈川県鎌倉市小町1-2-16

TEL 0800-222-0883

作品一覧

受講生作品

発表者:小野裕三
第28号「創作」 『円柱』

画用紙に鉛筆 F6

「円柱」は、ただの練習だと思っていました。
まさか、「円柱」にこんなに熱くなるとは!
なにしろ、相手はただの「円柱」。そんなつまらない(と一見思える)存在を描くことが面白いだろうなんて、 描く前には思いもしませんでした。
「物には輪郭の線なんてないよ…」「ハッチングを忘れずにね…」といった基礎的なアドバイスから始まり、先生から繰り出されてくる、ときに禅問答めいた指導にともかくも真摯に向き合いました。
「物は見れば見るほど見えてくる…」「書き込めば書き込むほど、存在感が出てくるよ…」「概念で書かないように…」「触りたくなるような存在感を…」と、なるほどと思う面が半分、ほんとかなと思う部分も半分、ともかく騙されたつもりで遂行しました。
そのような格闘の結果が、「円柱」でした。
できあがったものは、どこか不思議な迫力がある作品となっているようです。それは、その描いていく過程が、自分にとっても既成観念との戦い、さらには目の前にある「ただの円柱」という物体との戦い、だったからでしょう。
そして、その戦いの中で自分でも発見をしながら、絵を描くことの愉しさに数十年ぶりに出会えたのは幸せでした。つまり、物を見る、もしくは絵を描く、そういうことの中に潜んでいた「発見」に次々と出会い、そしてその中にこれまで知らなかった「愉しみ」を見つけたのが、この作品です。 本当にありがとうございました。
ちなみに、その後鉛筆画の魅力に取り憑かれ、一年以上鉛筆画を描き続けました。
鉛筆画で描きたいと思ったのは「石膏像」と「ガラス」と「水」でした。それは全て描いたので、次は別のことを見つけたいと思っています。 (指導・十二芳明)

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