鎌倉の絵画教室で日本画、クロッキー、デッサン、油絵、水彩、混合技法、テンペラ画、素描、黄金背景テンペラ画を学ぶ|早見芸術学園

JR鎌倉駅東口 徒歩1分 神奈川県鎌倉市小町1-2-16

TEL 0800-222-0883

作品一覧

受講生作品

発表者:遠藤礼子
第48号「模写」フラ・アンジェリコ Fra’ Angelico(1400頃~1455)《受胎告知》部分模写

22.1×16.6
シナ合版、麻布、ボローニア石膏、卵黄テンペラ、金箔

金箔の技法を取り入れた制作を続けており、その技術を確かにするため、この講座を受講した。 シナ合板に麻布を貼り、石膏下地を何度も塗り重ねる。鋼板で平滑に削り上げ、箔下とのこを塗り、金箔を置く。金をメノウ棒で磨き光らせ、自作の刻印棒で紋様を打ち込む。金の輝きが増す。 どの工程も1つたりとも疎かにはできない。着実な手の動きの積み重ねが、作品を完成へと導いていく。この時は性急さが失敗を招き、石膏地塗りを仕直した。左右の縁飾りは自分のオリジナルで、イタリア的ではないのかもしれない。が、仕上がりは気に入っている。金箔を扱う作業は楽しい。
彩色に入り、同じく指導に従って手順通り進めることを心がけた。途中、マリアの表情を掴むのに苦心した。愛らしさ、幼さ、聖性、純真、驚き、よろこび、畏れ、予知、信仰、受容. . . 描きながら完成とみなすまで、他にもいくつかの言葉が浮かんだ。そして自問した。「フラ・アンジェリコのよう」に描くこととは?
原作のマリアは両手を胸の前で交差させている。この仕草に現わされる「マリアのよう」な心持ちではじめから模写に臨んだならば、「表情を掴む」「苦心」などせずに「フラ・アンジェリコのよう」に描くことができたのかもしれない。
古典絵画を模写することは、作者である画家から時間を超えて何かを受け取ること。私はそう捉える。今は制作に手を動かしながら、自分が受け取ったものは何なのか、それを確かめようとしている。
(指導:十二芳明)

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