鎌倉の絵画教室で日本画、クロッキー、デッサン、油絵、水彩、混合技法、テンペラ画、素描、黄金背景テンペラ画を学ぶ|早見芸術学園

JR鎌倉駅東口 徒歩1分 神奈川県鎌倉市小町1-2-16

TEL 0800-222-0883

作品一覧

受講生作品

発表者:為積京子
第16号「創作」 『アトリエ研究所内の風景から』

BBケントボードにガッシュ絵の具 455×379mm

日頃見慣れている平凡なもの、多くは見逃してしまうようなものに絵になる要素を探してみよう・・・というテーマを与えられた。
軒下の一遇にごろんと置かれた壷の存在が目に入り、背景の古びた校舎の柱や羽目板など雑多な物とのかかわりに視点をおいた。
いざ彩色に入り不透明水彩の魅力的な絵の具を前にして当惑してしまった。下色にイエローオーカーを塗り、個有色を薄くラフに置いてみてから壷を眺めているうちに、二つの陶器の質感が全く違うことに気付いた。この壷の肌の違いをどう描写し描き分ければよいのか、何をどう質問したらよいのか判らぬまま対象とひたすら向き合っていた。ある日、先生から「スカンブリング」(水を少なくした絵の具を掠らせて下色を生かす塗り)や「薄い色の層を重ねて深い色調をつくること」を教わり、目からウロコが落ちた思いとはこのこと、と物質感や色の階調がつかみかけて絵の制作が楽しくなったことを思い出す。しかし、物たちの置かれている空間表現など課題は沢山残された。また光や影によって個有色がどのように変化するか、また描き方の要素が複合されて絵の表情が豊かになることを学び、初学の未熟な絵ではあるがエポック的な作品になったと思う。 後記、透明水彩の軽やかでふわっとした爽やかな表現に対して、不透明水彩は硬質に描き込むことができ、後のテンペラ画彩色の前段として最適な材料であったと今思う。

補註「鉛筆デッサンから彩色画ヘと移行した一枚目の記念すべき作品だ。空間性のあるモチーフも初体験であった。十二芳明」

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