鎌倉の絵画教室で日本画、クロッキー、デッサン、油絵、水彩、混合技法、テンペラ画、素描、黄金背景テンペラ画を学ぶ|早見芸術学園

JR鎌倉駅東口 徒歩1分 神奈川県鎌倉市小町1-2-16

TEL 0800-222-0883

作品一覧

受講生作品

発表者:山田佳男
第3号「模写」 『婦人の肖像』

画材板にテンペラと油彩 36.0×22.5cm
作者:アレッソ・バルドヴィネッティ Alesso Baldovinetti (1426頃~1499)
所蔵 ロンドンナショナル・ギャラリー 

バルドヴィネッテイのこの絵を、私はまだ実際に見たことがない。だが、15世紀の絵の中でももっとも 印象深い絵の一つである。この不思議な魅力はどうやって生まれたのだろう、発見の糸口が見つかれば、と模写講座に参加した。 製作は講座の指導に従い15世紀の技法を再現する形で進めた。板に白亜地、メディウムには卵黄にダンマール樹脂溶液、リンシードオイルを混合したものを使用。下地に暗めのイエローオーカーを施した。背景から平面的に彩色する。ここで斑を残さないようにするのが難しかった。人物は点描、植物文様は また平面的に。色彩に加えて彩色法に変化をつけることでそれぞれが鮮明な印象を供与しあっているようである。最後に植物文様にミッショーネで金を施し完成に至った。顔の部分の写実性に比べて、胸や 袖のふくらみは作為的に形作られたものであると判る、この融合に不思議な感覚を覚えていたが、見る人の視点が自然に切り替えられるように、ネックレスがうまく利用されているのがわかった。植物文様 の葉が衣服から離れ飛び出しているのもおもしろく、作者の発想の自由と豊かさを感じる。 模写そのものは根気を要し、技術は到底及ばず自らの力量を目の当たりにするが、初めての体験ばかりで全てが珍 しく興味深く作業できた。それまで気づかなかった作者の工夫や発想を見つけ、そこから自分のイメージを膨らませてみるのもまた楽しい。

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