鎌倉の絵画教室で日本画、クロッキー、デッサン、油絵、水彩、混合技法、テンペラ画、素描、黄金背景テンペラ画を学ぶ|早見芸術学園

JR鎌倉駅東口 徒歩1分 神奈川県鎌倉市小町1-2-16

TEL 0800-222-0883

作品一覧

受講生作品

発表者:十二芳明
第2号 「創作」 箱の中の梟

画材麻布に卵黄テンペラ F20

あたりは陽が落ちて静かな時を迎えようとしている。日常の役割から開放された物たちにやっと憩いの時が来る。全てが休息している。ぼんやりと心の灯りがともる。これから箱の中で団欒の時を過ごすのだろうか。その中で梟だけは目を大きく見開いて何かを見詰めようとしている・・・。
そんな情景をイメージしながらアトリエにある小物たちを木箱の棚に入れたり出したりして並べ替えては構図を作った。
制作はモチーフの色鉛筆や水彩での部分スケッチから始めた。同時に小さな下絵を数枚描き、鉛筆でモチーフ全体の精密なデッサンを描いた。更に全体カルトンを制作した。それを白亜地キヤンバスに転写して墨入れをし、レッドオーカによる有色下地とした。明暗表現をして形を整え、その上に固有色を半透明に置き入れる。遠い方から手前へと描き進めることに留意し空から決め込んでいった。
特に注意した点は組み合わさった中間調子の色面をしっかりと作る事である。難しかったのは、調子と対比のあり方が油画とは大きく異なる点にある。また絵を進行させるにあたってしっかりした全体カルトンを作りそれを頼りに部分的に仕上げながら描き進めていくと良いことを痛感した。
テンペラは制作に時間がかかり苦しくなることもある。しかし、仕上がって見るとその凛とした内から湧いてくる明るさと暖かさに心が洗われる思いがする。音楽的でもあると思う。

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