鎌倉の絵画教室で日本画、クロッキー、デッサン、油絵、水彩、混合技法、テンペラ画、素描、黄金背景テンペラ画を学ぶ|早見芸術学園

JR鎌倉駅東口 徒歩1分 神奈川県鎌倉市小町1-2-16

TEL 0800-222-0883

作品一覧

受講生作品

発表者:為積京子
第1号「創作」 風の影

麻布、白亜地、卵黄テンペラ 41.0×27.3mm

風の影を見たことがあるだろうか。きっとそれは、私にそっと触れて去っていった時の思いの記憶が影となり、心に残してくれるものなのだろう。
Z市のとある川にその主題を求めてスケッチに行った。風景の描き方の一つに「見て来たものを自分の中で豊潤させて再構築するもの」との教示に、現風景の形を基本的に残しながら気を魅かれた建造物達や船を置いたりなどした。
下絵を描いているうちに、夕暮れに風は橋のトンネルを抜けて何処へ、と視つめる私自身を画面に定着させたい欲求が起きてきた。それをランプと読みさしの本などに象徴的な形 として忍ばせ、表現できればと思った。
制作に入り材料は、P6号、麻布に白亜地・卵黄テンペラを使用、有色下地に黒+青系のダークな色調を試みた。原寸大の下絵から転写、モノクローム調に明暗を仕上げる。
彩色に入り全体にそれぞれの中間色を半透明に置き、色のバランスを見定めた。遠い空から山へと完成に近いかたちで色を重ねていく。画面の与える印象について「硬質な部分とソフトな部分を描き分けることの大切さ」の示唆を受けるが、筆使いなどの表現に技術的に未熟なものがあり、これからの課題にしたいと思う。
主題の風の影を絵画空間に 表現することの難しさに未完のものを感じ、また絵画の無限の奥深さを思いながら筆を置いた。

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