鎌倉の絵画教室で日本画、クロッキー、デッサン、油絵、水彩、混合技法、テンペラ画、素描、黄金背景テンペラ画を学ぶ|早見芸術学園

JR鎌倉駅東口 徒歩1分 神奈川県鎌倉市小町1-2-16

TEL 0800-222-0883

作品一覧

作品詳細

発表者:関野秀輔氏
「私のクロッキー」

退職後は下手でもいいから、たのしみながらかきたいと常々思っていましたが、1998年(68歳)になってパリを訪れ、ルーブル、オルセーと見て廻った感動も手伝って、なんとかして、今すぐ始めなければならないという衝動にかれれました。
たまたま早見のデッサン会の資料を入手しましたので、とりあえずデッサンから初めておけば、将来実際に退職した時に油絵に入るのにも都合がよいのでは、と考え、思いきってその年の12月からそのデッサン会に参加しました。右も左もわからないまま、モデルさんに向ってひたすら描きはじめました。
非情なタイマーの音と共にどんどん変わっていくポーズに圧倒されながらひたすら少しでも正しい(狂っていない)絵をかきたいと念じつつ毎週悪戦苦闘していました。
幸い1999年9月から水曜日の素描教室で指導を受けるようになりましたので、紙、鉛筆、木炭、コンテなどの特質とその使い方、
また絵画における光、構図、モチーフ等の基礎を教えていただきながら、日曜のデッサン会を続けました。
最初の頃から見れば、多少形のとり方など早くなりましたが、相変わらずタイマーの音に恐怖を覚えつつ必死に「ああ、ここがちがう」「ここが狂っている」と格闘している間にタイムアップとなる状態が続いています。
従って、私のクロッキーは、どういう絵に仕上げようかというような構想があって描き始める訳ではなく、無我夢中で描いているうちに時間がきてしまうという次第です。
そして不思議なことに、自分としては、うまくいかなくて苦心惨憺した絵、または うまくいかないと思いながらなんとか仕上げた絵がほめられる場合が多いようです。
やはり、自分でうまく描こうと思わないで、モデルさんを必死に正しく描こうと思って描いた時が一番いいのかも知れません。10分程度のクロッキーで無心に描いたものが、後になって見直すと意外によく、また評価されたときはうれしいものです。
また、素描の面白さ、奥深さがだんだんわかりかけてきました。展覧会に行ったときも「素描」があれば 近づいて熱心に見るように心掛けています。
づきすぎると会場の係員に注意されますが、それにめげず頑張ることにしています。

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